ウルグアイ大統領ラカージェ・ポウ、日本を公式訪問
ウルグアイ東方共和国の大統領が2022年10月27日から来日している。
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ウルグアイと聞いて日本人が連想するのが、カバーニ、ルイス・スアレス、ダルウィン・ヌ二ェス、バルベルデなどの有名サッカー選手だろう。
そんなウルグアイの国内リーグに目を向けると、同国にはナシオナルとペニャロールという2大ビッグクラブがあり、この2チームとそれ以外のクラブとの差はかなり大きい。
例えば、スタジアムを見ると、ナシオナルは収容人数約34,000人のグラン・パルケ・セントラルというホームスタジアムを持ち、ペニャロールはカンペオン・デル・シグロ(日本語訳すると世紀の王者)という収容人数約40,000人のスタジアムを持ちどちらもそれなりに立派でデカい。
<<ナシオナルのホームスタジアム:グラン・パルケ・セントラル>>
<<ペニャロールのホームスタジアム カンペオン・デル・シグロ>>
一方、上述の2つのビッグクラブのスタジアムの収容人数は1万人前後かそれ未満で、老朽化や空席が目立つことも多い。
例えば、2022年のウルグアイ国内リーグの前期を優勝し、年間順位も2位のリベルプールのスタジアムのスタジアムの収容人数は7,800人で、設備も決して近代的ではない。
<<リベルプールのスタジアムでの試合動画ハイライト>>
スタジアム以外でも、ビッグクラブ2チームとそれ以外のチームの格差は大きいし、ウルグアイ人のほとんどがペニャロールかナシオナルのどちらかのファンと言っても過言ではないような状態だ。
そんな中、現在来日中のウルグアイ大統領が応援するチームはボストン・リーベルという、国際的には決して有名とはいえないチームだ。
<<ボストン・リーベルを試合を見るためスタジアムに来たウルグアイ大統領と息子たちのニュース映像>>
実際に、ウルグアイの新聞では、ラカージェ・ポウ大統領が息子たちとともにボストン・リーベルの試合を観戦する様子や、ラカージェ・ポウ大統領とボストン・リーベルとのつながりを紹介する記事が、何度か現地メディアに掲載されている。
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そんなボストン・リーベルで、かつてプレーをした日本人がいる。
その選手は三吉聖王(みよしきよたか)といい、短期間ではあるが、清水エスパルスにも所属した。
三吉聖王(みよしきよたか)
1985年7月生まれの三吉は、亜細亜大学卒業後、アルゼンチンのエストゥディアンテスを経て、2009(or 2010)年から2012年の途中まで当時ウルグアイ2部だったボストン・リーベルでプレーした。
2011年3月11日の東日本大震災の時には、三吉は、ウルグアイの大手新聞社エルオブセルバドールのインタビューを受け、日本での震災や津波を見た際の恐怖や、家族など日本にいる人たちへの心配を語っている。
<<インタビューに答える三吉>>
海外にいてもその国の言葉を上手に話せない人も少なくないが、三吉はウルグアイのアクセントで、しっかりとしたスペイン語を話している。
そんな三吉は2012年の8月末から2012年の年末まで清水エスパルスに所属した。
<<2012年8月に三吉が清水エスパルスに加入した際のリリース。>>
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清水エスパルスでの出場試合数は数試合に留まったため、自分は三吉のプレーをあまり覚えていないが、聖王というインパクトのある漢字の名前の選手が清水に加入したことは記憶にある。
そんな三吉は、約半年清水エスパルスでプレーしたのち、ウルグアイに戻ることになるのだが、以下のサイトのインタビューで、エスパルスでプレーしていた時のことをこう振り返っている。
<<出典 Q &A Sports>>
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-エスパルス加入後、すぐに出場されていますね。
そうですね。選手登録が済んでから1試合目でした。試合で使ってもらうことはおろか、遠征のメンバーにすら入っていないと思っていたので、驚きました。
清水のサポーターは独特で、今まで見た中でも一番すごかったと思います。去年も怪我で一時帰国した時に観に行きましたが、お年寄りから子供までが楽しめるスタジアムになっています。南米はスタジアムが危険だと言われていたりするので、やはり子供やお年寄りが行くことは難しいんです。でも清水の試合に年齢などは関係なく、アットホームな雰囲気で、特別なものだと思いました。
-話していても、その雰囲気が本当に好きだったということが伝わります。
いや、本当に特別だと思っています。あの雰囲気、感覚はエスパルスに所属しないと分からないと思いますが、好きでした。
2022年シーズン最終盤、静岡ダービーのロスタイム失点による引き分けなど、J1残留にむけ厳しい状況が続き、J1残留争い以外のことを考えるのが難しい状況ではあるけれど、ウルグアイの大統領が来日していることから、かつて現ウルグアイ大統領が応援するチームでかつてプレーした清水エスパルスの選手のことを書いてみた。
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