清水エスパルス、フォワード補強を目指す?
2022年1月12日清水エスパルス新体制発表の場にて、静岡朝日テレビの片山氏(スポーツパラダイスの片山アナと推察する)が「言える範囲で(獲得のために現在)アプローチしている選手はいますでしょうか?」という趣旨の質問をした。
それに答える形で、大熊清GMは「得失点差のマイナス17を考えた時、平岡監督が(シーズン終盤で見せた)守備のベースのうえに攻撃力を上げないと、上位クラスの得失点差にはならない。そういう視点では得点を取るところの総合力は上げないといけないかなという認識はある」というニュアンスの発言をした。
現在進行形で獲得に動いている選手の有無に関し大熊GMより明言はされていないが、時期は別にして、前線の選手の補強の必要性を考えていると自分は解釈した。
ミカエル → クレーベル
(クレーベルInstagram)
年末年始にかけ、清水がブラジルのスポルチ・レシフェ所属のミカエル獲得を試みるも交渉が決裂し、新たな獲得対象としてセアラ―所属の身長約2メートルのフォワード、クレーベルを検討している旨の報道がブラジルであったことは以下の記事でも述べた通りだ。
ブラジルのメディアが言うように、清水エスパルスが本当に現在クレーベル獲得に向けて動いているのかはわからない。
実際には清水がクレーベルとは別の選手を狙っている可能性もあるし、コロナ対策として日本国が外国人の新規入国を制限している現状では、清水が外国人選手の獲得に関し「時間をかけてでも慎重に」となっている可能性もある。
しかし一方、ブラジルの一部報道では、清水とクレーベルを保有するセアラーとの交渉は1月上旬にも交渉がまとまる可能性をも示唆されていた。
けれど、昨日1月12日の新体制発表ではクレーベルに関する発表はなかった。
自分のような外部の人間があれこれ妄想したところで、真実を知るのは清水エスパルスの限られた関係者のみだろうし、清水の補強案に関する真相を自分ごときが言い当てることなどできるはずもない。
しかしながら現地報道など公開情報を読み込み、あれこれ考えるのも楽しいので、清水エスパルスとセアラーがクレーベルの移籍に関し交渉をしているという前提で、クレーベルを保有するセアラーの状況で、清水との交渉に影響が出そうな情報に関しまとめてみたい。
セアラー、センターフォワード補強が急務
日本時間2022年1月12日現在twitterで Ceara Camisa 9と検索すると、多くの検索結果が表示される。
Camisa(カミザ)はポルトガル語でシャツ・ユニフォームを意味する。
9は背番号9で、この文脈ではセンターフォワードのポジションを意味する。
つまり、Ceara Camisa 9はセアラーのセンターフォワードを意味する。
検索結果を見ると、多くのセアラーファンと思われるブラジル人たちが「いつセアラーのセンタフォーワードの補強選手が発表されるんだ?」「センターフォワードの補強はないのか?」と言う趣旨の投稿をしている。
セアラーのサポーターはセンターフォワードが選手層が薄く、補強が必要なポジションと考えている。
(現地メディアからもセンターフォーワードの補強を提言する複数の記事がある)
ブラジルのサッカーはなかなか過酷で、州の選手権があったり、全国選手権があったり、ブラジル全国規模や地方規模のカップ戦があったりする。
更に、チームによっては南米大陸の大会にも参加する。
セアラーの場合、2022年は南米大陸を舞台に戦うコパ・スダメリカーナに参戦する。
そのため、各ポジションの選手層をそれなりに充実させておく必要がある。
現地マスコミやセアラーファンの間で補強候補の選手名が複数挙がっているが、現時点で2022年シーズンに向けたセンターフォワードの補強はセアラーから発表されていない。
1月13日朝追記:
上述記事を書いた数時間後の1月13日早朝、セアラーからアトレチコ・ゴイアニエンセからセンターフォワードのゼ・ホベルトを獲得した旨発表された。
セアラーファンの中には「(ゼ・ホベルトに加え)更なるフォワード補強が必要」との声もあるが、ゼ・ホベルトのセアラー加入がクレーベルの動向に影響するか、注視したい。
元FC東京のジャエウ、現在セアラー所属も怪我で長期離脱
2019年にブラジルのグレミオからFC東京に加入し、その翌年2020年には松本山雅へ期限付き移籍をしたブラジル人フォワードのジャエウは、2021年からセアラーに所属している。
ジャエルはセアラーでは34試合に出場し5ゴール3アシストと、大爆発と言えなそうだが、フォワードの戦力として数えられていたようだ。
しかしながら、そんなジャエルは怪我を負い、2021年末のブラジルの記事で「復帰までに最低6ヶ月必要」と報道されている。
(以下記事の見出しには”busca camisa 9 com maior urgencia para 2022 <2022年シーズンに向けセンターフォワードを大至急探す必要がある>”とも記載されている)
(出典:Globo Esporte)
センターフォワードのひとりは復帰までに6ヶ月以上の時間必要な怪我を負っていて、ファンも選手層が心許ないと考えているポジションのセンターフォワード。
そのポジションの選手を補強もせずに、同ポジションのクレーベルを放出するとなると、心配を募らせるセアラーファンがいると推察される。
セアラーがクレーベルを放出するならば、代わりのフォワードの獲得とセットとセアラーが考えている可能性があると考える。
セアラーとクレーベルの契約は2024年まで
以下の記事をはじめ、複数の媒体にてセアラーとクレーベルの契約は2024年末まで(昨年、2023年末までだった契約に、追加で1年延長されたようだ)
この下に表示のO DIAの記事によると「セアラーはクレーベルの退団を難しくすることはなく、セアラーと清水双方にとって良いものになるだろう( O Ceará não irá dificultar uma saída do atacante, mas entende que o negócio precisa ser “bom para todos os lados)と記載している。
(出典:O DIA)
しかし、クレーベルとセアラーには契約が2024年末まで残っていて、清水がクレーベルの話が出る前、ミカエル獲得のためにスポルチに提示した金額・条件(その金額・条件の真偽は不明だが)がマスコミなどで流されたからには、セアラーもそれを知った上で条件交渉をしてくるはずだ。
そのため、それなりにシビアな話し合いになる可能性もあり、交渉が楽観的に進む保証はない。
クレーベル 英語でインスタ投稿
いつもはポルトガル語でインスタ投稿するクレーベルが、昨日、2022年の始動を報告する投稿を英語で行った。
これは初めてのクレーベルの英語での投稿ではないか?
そこに何か意味はあるのではないか、と調べてみた。
すると、なんてことはない。
クレーベルには過去にも英語でインスタ投稿したことがあった。
それは、2021年8月23日の以下の投稿だ。
(クレーベルInstagram 2021年8月23日)
ちなみに、時を同じくして2021年8月25日頃、ブラジルの複数メディアでは、クレーベルのブンデスリーガ1部移籍話が紹介されていた。
これは何かの偶然だろうか。
想像力を飛躍させると、海外移籍の可能性を踏まえ、ふたつの投稿は、海外のファンへのアピールと取れなくもない。
しかしながら、日本国内で何か事件が発生するも事件の犯人の具体的な情報がマスコミ報道されないとき、ネット民が凄まじいリサーチと想像力を発揮し「こいつが犯人だ」と特定を宣言するも、実はその人は犯人でなく、結果無実の人に多大な迷惑をかける、と言うこともある。
足を使って現場を見ていない人間がネットの情報だけであれこれ判断すると危険なことが多い。
そのため上述のインスタ英語投稿に関する発見に関しても、ちょっとした個人の発見と妄想だと理解して頂きたい。
最後に
繰り返しになるが、上述の内容は自分がブラジルの複数メディアを読み込み、個人的に見つけた情報だが、それ以上のものではないし、何かを断言したりするものではない。
自分は清水エスパルスのクラブ関係者や交渉の当事者でなく、ただの1サポーターだ。
上述の情報は、そんな人間があれこれ思案した内容にすぎないことを理解して頂きたい。
しかしながら、一方で、やはり愛する清水エスパルスのことが気になって仕方がないので、引き続きあれこれ情報を注視していきたい。
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