清水エスパルス、蔚山現代のオ・セフンへのオファー報道
2021年年末から2022年1月初旬にかけ、清水エスパルスはスポルチ・レシフェのミカエルや、セアラーのクレーベルなどブラジル人フォワードを調査していたと報じられていた。
そんな中、2022年1月22日になって清水エスパルスが韓国の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)所属の韓国人フォワード、オ・セフンにオファーとの報道が韓国のSpochoo.com(スポーツ春秋)にて報じられた。
(オ・セフン Instagram)
残念ながら自分は韓国語はわからない。
そのため、韓国語の記事を読む場合、Google翻訳が作った訳に依存するしかない。
(自分が理解する英語やスペイン語やポルトガル語のように、原文の基本的な内容を理解することができない)
しかしながら、以前ほんの少しだけ韓国語を勉強したり、仕事や個人で何度か韓国に行ったなかで、韓国語は日本語と文字こそ全く異なるものの、文法体系・語順などは他の言語に比べると日本語に近く、日本語と類似した発音で同じ意味を持つ単語も少なくないと記憶している。
そのため、Google翻訳の日本語訳も悪くない精度という前提で記事を読み、清水がオ・セフン獲得を目指しているという報道の流れを整理する。
清水 オ・セフンを熱望 (スポーツ春秋)
まずはオ・セフンへの話が持ち上がったきっかけになる記事を紹介する。
韓国語の原文記事リンク、Google翻訳で日本語表示される記事のリンク、その下に記事の日本語要旨を記載したい。
(記事原文)
(上述記事Google 翻訳版 この下をクリックすると自動的に日本語訳が表示)
スポーツ春秋記事(イ・グンスン記者 筆)要旨
蔚山現代の重要選手オ・セフン、Jリーグ清水のオファー受ける「移籍金のみで税引後15億ウォン(約1.4億円)」
蔚山のフォワード主軸のオ・セフンが清水エスパルスの獲得オファーを受けた。
清水は移籍金(税引後)15億ウォン(約1.4億円)を含むオファーを蔚山に送った状態。
清水はオ・セフンが欧州リーグに進むことを考え、再移籍時に移籍料の10%を蔚山に支払う条項も盛り込んだ。
清水はオ・セフンを切望している。
清水はアンジョンファン(2002、2003)、チョ・ジェジン(2004~2007)など、時代を彩った韓国サッカー代表チームのストライカーがプレーしたチームである。
清水のオファーはコロナ禍のなか、蔚山と選手の両方が拒絶しにくい提案と見られる。
オ・セフンは韓国サッカー代表チームの未来を背負うストライカーと評価されている。
高さ(193cm)と強さがある選手で、どんな守備手を相手にしても簡単に倒されない。相手のディフェンスを背負い、周囲を活かす能力はKリーグ最高水準という評価。
オ・セフンは年齢別代表(U-17・20・23)で46試合に出場して9ゴールを破った。2019年には韓国U-20サッカー代表チームのフォワードとして、U-20ワールドカップ準優勝に貢献した。オ・セフンは2019 U-20ワールドカップグループリーグで出会った最多優勝国(6回)アルゼンチン戦と宿命のライバル日本との16強戦で得点をあげチーム勝利の立役者になった。
オ・セフンは蔚山の下部組織出身で、2018シーズンKリーグ1にデビューした。
Kリーグ1優勝チームである蔚山で出場機会を得られなかった際は、Kリーグ2アサンにレンタル移籍して経験を積んだ。
兵役も若くして終えている。
オ・セフンは2019シーズンを終えて入隊し、2021年6月23日に兵役を終えた。
その後、オ・セフンは所属チーム蔚山に復帰し、ホン・ミョンボ監督の大きな信頼を得た。
2021シーズンKリーグ1後半の中心ストライカーとして、19試合で7ゴール1の助けを記録した。
清水は長い間、オ・セフンの才能に注目してきた。
蔚山はフォワードが不足している(スポーツソウル)
しかし、以下スポーツソウルの記事のように、蔚山現代では複数人の前線の主力選手数人に移籍話が出ていることから、前線の選手層が不足する見込みで、そんななか、オ・セフンを放出するとフォワードの選手層が薄くなるという趣旨の記事が出た。
蔚山のホン・ミョンボ監督は(オ・セフンの去就に関し)「クラブと話している。ただ、我々はストライカーが不足している。選手側ともっと話をしたい」と、残留を願っていると発言したことが紹介されている
「オ・セフン 清水移籍に迫る」(朝鮮日報)
そんななか2022年1月28日、韓国の最大手紙と言っても過言ではない朝鮮日報の電子版がオ・セフンの清水移籍が迫っていることを示唆する記事を出した。
以下の記事では「欧州ならわかるがJリーグ下位の清水への移籍は納得いかない。蔚山よりレベルの低いチームに移籍することは選手にも得られることはない」という記載もあるが、清水サポーターの自分としては、良い選手が清水に来てくれて、活躍してくれれば超納得だ。
(朝鮮日報 原文)
(上述記事Google 翻訳版 この下をクリックすると自動的に日本語訳が表示)
朝鮮日報記事(キム・ソンウォン記者)要旨
イ・ドンジュン(25)に続き、オ・セフン(23)も海外からのオファーを受ける準備をしている。
しかしヨーロッパではない。Jリーグの下位の清水エスパルスだ。
Kリーグのある関係者は28日、「オ・セフンは清水に移籍すると見られる。蔚山のクラブ関係者が説得したが、最終的にバイアウト(契約解除金/違約金=移籍金の意味と推察)を行使することに決心を固めた」と明らかにした。バイアウトは150万ドル(約18億ウォン/約1.72億円)とされている。
オ・セフンは早い時期に兵役を終え、昨年夏蔚山に戻った。外国人選手がいない状況で最前線で奮闘。蔚山復帰後、19試合で7ゴール1アシストを記録した。
将来が期待される「キラー」だ。韓国サッカーはターゲット型ストライカーが枯渇している。ほとんどのチームは外国人選手がその役割を担っている。オ・セフンはその中で真珠のような存在だ。
しかし、ヘルタベルリン行きが確実視されるイ・ドンジュンのようにヨーロッパでもなく、バイアウトまで行使しながら、昨シーズンJリーグで14位を占めた清水に移籍するのは納得のいかない部分だ。
ヨーロッパなら「新しい挑戦」のために果敢に勝負をすることもできる。しかし、蔚山よりレベルの低いチームに移籍することは選手にも得られることはない。
蔚山にとっても問題だ。今シーズンKリーグの開幕が近づいている。だが、若い選手たちが「バイアウト」を乱発するのは理解し難い。さらに、オ・セフンは蔚山のユース出身であり、契約期間が3年も残っている。
蔚山は現在、外国人の獲得にも時間がかかっている。オ・セフンまで出て行けば攻撃手はパク・ジュヨンだけだ。蔚山が開幕する前に若い選手たちの離脱で危機を迎えている。
蔚山 セアラーのクレーベル 元浦和のレオナルド獲得を探る
セアラーのクレーベル
ブラジルメディアによると、蔚山は、清水エスパルスの獲得説も報じられた、ブラジルのセアラー所属のクレーベル獲得を狙っていた。
ブラジルの記者によると、蔚山はクレーベル獲得のため、買取オプション付きレンタル移籍の打診をセアラーに提示。
しかしセアラーは、セアラーの保有権の完全買取を絶対条件としたため交渉がまとまらなかったとされている。
(出典 O POVO Youtube)
山東泰山(元浦和)レオナルド
その後、韓国メディアから、蔚山が、現在中国の山東泰山に所属する元浦和レッズのレオナルドの獲得に動いているというニュースが出た。
そんな中、当のレオナルドが自らのインスタで” SEE YOU LATER CHINA(また会おう、中国)”と中国を去ることを思わせる投稿をしている。
(更に、単なる偶然かもしれないが、レオナルドは蔚山現代のインスタもフォローしている)
蔚山がオ・セフンを放出するならば、代わりに別の選手の補強が必須と推測され、レオナルドが蔚山に加入するか否かも、注目点の一つと考えられる。
(レオナルド Instagram “See you later China”)
オ・セフンは来るのか?清水の補強に引き続き注目
清水エスパルスには2021年シーズンの清水を支えてくれたチアゴ・サンタナという素晴らしいフォワードがいる。
しかしながら、引き続き過密日程と考えられる2022年シーズンにチアゴ・サンタナの負担を軽減し、チアゴが怪我をした時のリスク、チアゴとのツートップなどによる攻撃オプション拡大のため前線の補強があるに越したことはない。
オ・セフンの2021年のプレー動画を幾つか見つけたが、それらを見ると前線で体を張り、タメを作りつつ、点も取れる良い選手のようだ。
また蔚山現代サポーターが主催するYouTubeチャンネルのコメントを幾つか見ると、彼らにとってオ・セフンが大切な選手(=良い選手)であることがわかる。
オ・セフンが清水に加入するのかなどあれこれ考えながら、清水エスパルスの動向に引き続き注目したい。
(オ・セフン プレー動画1)
(オ・セフン プレー動画2)
(オ・セフン プレー動画3)
(オ・セフン プレー動画4)
コメント