松岡、グレミオ・ノボリゾンチーノ到着
清水エスパルスが保有権を持つ松岡大起が、期限付き移籍先のブラジル全国2部セリエBのグレミオ・ノボリゾンチーノに到着した。
グレミオ・ノボオリゾンチーノはサンパウロ州にあるクラブだが、サンパウロ市の都会部からかなり離れた場所であるノボ・オリゾンテにある。
たとえば、サンパウロのビジネス街パウリスタ大通り(Ave. Paulista)から400km以上、車で最短でも5時間の距離がある。
サンパウロのグアルーリョス国際空港からも425kmほどあり、日本の清水からはとても長い移動を経て現地到着した松岡。
そんな松岡のグレミオ・ノボリゾンチーノ到着を、ブラジルの大手Globo Esporteが報じた。
その内容は以下の通りだ。
記者会見で不慣れなポルトガル語にも挑戦。松岡大起、グレミオ・ノボリゾンチーノ加入会見。「120%の意欲」と語る
日本のパリ五輪代表候補、期限付き移籍で加入
ミッドフィールダーの松岡大起(21)は、今週の金曜日3月24日にグレミオ・ノボリゾンチーノにて加入お披露目がなされた。
期限付きで加入した日本人選手の加入を歓迎するイベントが、本拠地の通称ジョルジョアオ(正式名称ジョルジ・イスマエル・デ・ビアシ)で開催された。
笑顔いっぱいの青年はクラブからの歓迎を受けた。また、サポーターなどは虎の愛称を持つノボリゾンチーノの旗と、日の丸を振り、歓迎の意を込めて松岡の名前を叫んだ。
会見の冒頭で、日本人の松岡は「私の名前は松岡大起です。はじめまして」とポルトガル語を話すことにチャレンジした。更に、最後にはポルトガル語で「ありがとう」と言った。
松岡は会見で、彼がプレーしていたクラブである清水エスパルスのブラジル人たちの選手としてのレベルの高さをみてきた影響などもあり、ここブラジルでプレーしたいと思うようになったと語った。
<<松岡のクラブ到着の様子を収めた動画 YouTube Novorizontino TV>>
また松岡は通訳を介し、こうも語った。
松岡:
高いレベルでプレーしたいというのも、ここに来たいという思った理由です。
自分としては、自分のような日本人が、ここブラジルで選手としての価値を高めることできると思いますし、ノボリゾンチーノはそれを助けてくれるクラブだと思います。ハードにトレーニングし、120% の意志をもって、自分自身を捧げるつもりです。
(注:松岡が日本語で話している内容と表現など若干異なっているが、現地でのポルトガル語通訳の使用した表現を元にしたGloboの記事を活かすため、ここでは、その記事の内容に沿った訳にした)
クラブの会ジェニウソン・ダ・ロシャ・サントスは、この契約が単なるパートナーシップ目的ではないとし、以下のように語った。
クラブ会長:
今日はクラブの歴史にとって特別な日であり、多くの人たちが待ち望んでいた日でもある。
これは勝利に向けた新たなステップだ。ノボリゾンチーノは、その目標のひとつとして、この地域を制覇することを目的としている。
しかしそれに加え、国境を越えることも目的としていた。
ダイキ(松岡)はスポンサー目的やパートナーシップのためにここにいるのではない。技術的、そしてプロサッカー選手としての専門的な分析が行われた結果、戦力としてここにいる。
この日本人選手はブラジルサッカー連盟への登録の関係上、現在開催中のサンパウロ州選手権A2でのプレーはできない。
しかし、4月中旬から開催のブラジル全国選手権セリエBではプレーできる見込みとなっている。
この若い日本人選手は、日本のJリーグで113試合に出場。2019年にはブラジルがPKの末優勝を飾ったトゥーロン国際大会での決勝の相手だった日本の五輪代表の選手だった。
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