清水エスパルス、ゼ リカルド監督就任を発表
2022年6月7日、清水エスパルスは平岡宏章監督の後任として、新たにゼ リカルド氏が清水エスパルスの監督に就任することを発表した。
先ほど就任を発表した、ゼ リカルド監督よりメッセージが届きました🎥#spulse https://t.co/jHbvlkCG5a pic.twitter.com/EmAbq0mucI
— 清水エスパルス公式 (@spulse_official) June 7, 2022
ブラジルのポルトガル語はRで始まる単語を、ラ行でなくハ行で発音するのが一般的だ。
例：（清水エスパルス所属のブラジル人選手名）
Renato Augusto : ヘナト アウグスト
Ronaldo : ホナウド
上述のように、清水エスパルスはブラジル人選手の日本語登録名をブラジル・ポルトガル語に寄せた発音で登録しいたため、新監督Ze Ricardoはゼ・ヒカルドになると個人的に予想していた（そのため、当ブログの前記事ではゼ・ヒカルドと表記）。
しかしながら、清水エスパルスはゼ リカルドと公式発表した(そのため、この記事からゼ リカルドと表記）。
もちろん、登録名がヒカルドかリカルドかということより、ゼ リカルド氏がどんな監督かということの方が気になる。
経歴などは上述の清水エスパルス公式サイトの案内に記載された通りなのだろうが、もう少しゼ リカルド監督について知りたいため、自分なりに調べてみることにした。
南米のサッカー好きの知人にゼ リカルドについて質問
日本に住む自分はブラジルのリーグ戦やカップ戦の試合をフルで視聴することができない。ゼ リカルド監督が最近指揮した試合などをフルで視聴できないため、ゼ リカルドがどんな人でどんな監督なのかわからない。
それでも、自分なりに想像を膨らませたいと思い、あれこれ調べてみることにした。
自分なりのゼ リカルドに関する調査の第一弾として、まずは南米人へゼ リカルドに関する質問を送ることにした。
そこで、南米に住むサッカーに熱い知り合い数名に以下のような質問を送ってみた。
自分(ブログ主)が応援する清水エスパルスの新監督にバスコなどを率いたゼ リカルド氏が就任する。
そこで、あなたがゼ リカルドについて知っているか、知っている場合、あなたの率直な意見を教えて欲しい。
自分が応援するクラブの監督になるからといって気を遣って、ネガティブな意見を隠す必要はありません。悪い印象がある場合、率直に悪い意見を教えてください。
すると、以下のような回答を得た。
ゼ リカルドはブラジルでは中堅の監督というイメージ。
ビッグクラブをいくつも率いてきたが、いずも長期政権ではなかった。しかしながら、高い質を持つブラジルの新世代の監督という印象がある。チーム構築がうまく、攻撃的なサッカーをする。
日本でも良い仕事をする可能性は十分あると考える。
回答者2:ウルグアイ人 モンテビデオ在住L氏（ペニャロールサポーター）
すまない。自分はWikipediaなどに書いてある情報程度のことしか語ることはできない。
今調べてみたところ、ブラジルの有名クラブを率いていたようだ。
しかしながら、ここウルグアイではそこまで知られていないと思うし、自分が何かを語ることはできない。
(アルゼンチンのリーベルプレートとパラグアイのオリンピアのサポーター)
テレビでだが、ゼ リカルドが指揮する試合を見たことがある。カリオカ（ブラジル・リオデジャネイロ）の大会で、チャンピオンになったこともあると記憶している(2017年のフラメンゴを率いカンペオナート・カリオカ優勝）。
攻撃的なサッカーをしていたし、攻撃的なサッカーを志向する、良い監督だと思う。また、選手と良い関係を築けるタイプの監督という雰囲気だった。清水エスパルスにとって良い契約じゃないかな。
また、君の応援するクラブにブラジル人が多いのであれば、良い化学反応を起こすんじゃないかと思う。
回答者２のウルグアイ人、回答者３のパラグアイ人（アルゼンチン育ち）はブラジル人でも、ブラジル在住でもないが、いずれもサッカーにとても詳しい。
自ら応援するクラブのホームゲームは彼らが自国にいる限り(海外に旅行・出張などない限り）、彼らは必ずスタジアムで観戦する。
彼らは、コパ・リベルタドーレスの試合では、ネイマールなど現在欧州で活躍する南米のスター選手が若い頃、南米クラブでプレーしているときの姿を見ているし、最新の欧州の試合などもテレビでチェックしている。
また、自分がウルグアイやパラグアイに入るたびに、以下記事のように、ペニャロールやオリンピアの試合に連れて行ってもらうなどお世話になっている。
そんなウルグアイ人及びパラグアイ人は、チームが良い時期でだけでなく、悪いサイクルにはまっている時でもスタジアムに足を運ぶ姿勢を貫き、応援するチームが情けない試合をしても、イライラしつつも、それを受け入れ、引き続きチームを応援している。
そんな彼らに、自分は大きな影響を受けているし、彼らのサッカーに対する知見を自分は尊敬している。
回答者２のウルグアイ人はゼ リカルドについて情報がなかったが、回答者３のパラグアイ人が肯定的な意見を持っていることは嬉しかった。
ここで更に、もう一人、サッカーに対する知識や愛情が深く、自分が時おり意見を参考にさせてもらうブラジル人へも質問をした。
すると、以下のような回答を得た。
回答者４：ブラジル人 サンパウロ在住 R氏(パルメイラスサポーター）
彼の指導者としてのキャリアの大部分がリオデジャネイロのクラブだ。
（回答者４が応援するパルメイラスはサンパウロ州のため、彼が実際にゼ リカルドが率いるチームと対戦する回数は限定されたという意味が含まれる）
もちろん、全国レベルの大会で、彼が率いるリオのチームと試合をしたこともある。
しかし、例えば、現在フラメンゴはとても良いサイクルの中にいるが、彼が率いていたときのフラメンゴは、強敵というチームではなかった。
そのため、率直に言うと、自分はゼ リカルドが良い監督だとは思わない。
ただ、ブラジルのようにプレッシャーが強すぎる環境から解き放たれ、彼に理解と時間を与えれば、良い仕事をするかもしれない。
彼のような見方の人もいるため、期待のしすぎも良くないのだろう。
しかしながら、何はともあれ、清水エスパルスの監督になるからには、ブラジル時代がどうであれ、エスパルスを良いチームにして欲しい。
ちなみに回答者４のパルメイラスサポーターは、元横浜F・マリノスのチアゴ・マルチンスに関しても厳しかった。
彼によるとチアゴ・マルチンスがパルメイラスにてデビュー当時、単純なミスが何度かあったようだ。
彼いわく「サポーターの信頼を得てからミスを犯すのであれば、サポーターも、こういうことがあるさ、と理解を示すだろう。ただ、チアゴ・マルチンスははサポーターの信頼を得る前に、いくつか良くないプレーをした。そのため、彼は、能力は高いのかもしれないが、パルメイラスではそこまで良い評価ではない」とのことで、チアゴ・マルチンスに対し厳しい見方を崩さなかった。
しかしながら、チアゴ・マルチンスはJリーグでベストのディフェンダーのひとりだったと思う。
回答者４のパルメイラスサポーターの見方が厳しくても、日本では素晴らしかったチアゴ・マルチンスのように、ゼ リカルドも日本の清水エスパルスでは素晴らしい仕事をして欲しい。
監督が変わるたびに、同じようなことを思う自分だけれど、今回も、性懲りも無くそう思う。
ゼ リカルド退任を語るバスコ会長の動画に対するコメント
最後に、ゼ リカルドが電撃的にバスコ・ダ・ガマの監督職から外れることを、バスコの会長が表明するバスコの公式YouTubeに対するコメントをいくつか見てみた。
YouTubeのコメント欄には、彼に対する謝意や彼の仕事に対する評価が多い印象だ。
もちろん、彼に対するネガティブなコメントや、次の監督を誰にするんだとか、監督を維持できないバスコに対する怒りの声などもあるが、全体的にはゼ リカルドの退任を惜しむ声や、彼の仕事を評価する声、彼への感謝が多い印象で、バスコでは良い仕事をしていたのだろうと想像している。
更に、ゼ リカルドについて更に調べ、わかったことなどがあれば、追って別のブログ記事にしたいと思う。
(最新記事情報はTwitterにて紹介。もしよろしければフォローをお願いします）
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