清水エスパルスが興味と噂のミカエル獲得交渉の情報を整理する

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ドウグラスは柏レイソルへ

清水エスパルス所属時に何度もチームを救ってくれたドウグラスが、ヴィッセル神戸から清水に帰還してくれるのではないかという期待が自分にはあった。

しかしながら、2021年12月27日、ドウグラスが2022年シーズンを柏レイソルで戦うことが発表された。


こうなると、清水エスパルスがスポルチ・レシフェ所属のミカエル獲得に向け動いているという噂話が自分の中で無視できない話題になってきた。

<<ミカエルInstagram>>

 

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清水とスポルチの条件面の開き

前回の以下記事でも書いたように、ブラジルでは、ミカエル移籍に関する清水エスパルスとスポルチの希望条件に開きがあると報道されている。

条件の開き(ブラジル報道):

清水エスパルスは150万ドル(12月末現在海外送金レートTTSベースで約1億7330万円)でミカエルの保有権50%の買取を打診

レシフェは清水の打診を拒否し、保有権80%を400万ユーロ(同TTSレート約5億2400万円)での買取を要求。清水はそれを拒否。

上述のように清水とスポルチの条件の開きがあまりにも大きいため、清水がミカエル獲得から撤退という報道もある一方、スポルチ幹部は「交渉の扉はまだ閉じていない」という趣旨の発言をしている。つまり、ブラジルの報道では、双方が条件を練り直し、その譲歩案次第では交渉が再開される可能性もあることが示唆されている。

尚、清水のオファー内容や、スポルチの希望条件は、あくまでブラジルのマスコミの報道ベースであって真実であるという保証はない。

また、交渉にて希望条件を提示する際、日本人などはある程度の余裕を見つつも「ふっかけた金額」の打診は避ける傾向にあるが、ラテン系の人たちは交渉時にひとまず「ふっかけた金額」を提示し、そこから妥協点をすり合わせながら、最終的に双方希望値の真ん中ぐらいですり合わせるという駆け引きをすることがある。そのため、上述の金額が最終案でない可能性は十分ある。

またそもそも、双方の具体的な移籍交渉での希望・提示額がマスコミで紹介される、というのも日本ではあまりない。

上述の条件額はスポルチ関係者からもたらされた可能性もあるが、スポルチに限らず海外、特にラテン系の国の人たちは意図的にマスコミに情報を流し駆け引きを行うこともある。そのため、報じられている金額も、情報戦のための数値である可能性もある

もちろん自分があれこれ考えすぎているだけの可能性もあるが、何はともあれ、金額の正確性は別にして、もしもこの交渉話自体は存在するのであれば、交渉の余地はまだ残っているという可能性は否定できない。

スポルチは資金が必要

前回の記事でも書いたように、スポルチ幹部は以下のような発言もしている。

秘密でもなんでもない。スポルチは資金を必要としている。
サッカー界の住人は、最重要とまでは言えないまでも、移籍金収入がクラブの重要収入源の一つであることは知っているはずだ。

そんななか、スポルチが、ミカエルの憧れの選手である元スポルチ所属(今シーズンはグレミオ所属)のアタッカーのジエゴ・ソウザを獲得するという噂が出ている。

<ジエゴ・ソウザInstagram>

 

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それがただの噂話で終わっていないのが、以下ブラジルのglobo esporte記事に写真が掲載されているようにスポルチの副会長の署名入りのジエゴ・ソウザとの契約書が流失したからだ。
(書類の真偽の程は定かではないが、スポルチのレターヘッド付きの書類に副会長の署名と、ディエゴ・ソウザが署名を入れる形式になっている)

流出騒ぎを受け、スポルチは以下のように「スポルチの幹部の誰も、ネット上に書類を流失させた人物はいません」という声明を出した。

スポルチのサポーターのなかには、元スポルチのアイドルであるジエゴ・ソウザの帰還を期待し、ジエゴ・ソウザとミカエルとの強力ツートップが形成されることを期待する人も少なくない。
(一方、ジエゴ・ソウザとミカエルの二人が揃ってスポルチで活躍するのは難しいと考える現地ファンや記者もいる)

しかし「資金が必要」と言っているクラブが、実績十分で質の高いベテランフォワードのジエゴ・ソウザを雇いながら、22歳の売り出し中の若手ミカエル両方を保有できる金銭的余裕があるのかと、個人的には疑問が残る。
(ジエゴ・ソウザを保有するなら、今シーズン末にブラジル2部に降格が決まったスポルチはそれなりの年棒の別の選手を売却しないとならない立場にある可能性はある)

ミカエルの代理人ファブリシオ・ソウザはミカエル移籍を希望?

ミカエルへは清水エスパルス以外にも幾つかのクラブが関心を寄せているという話がある。

たとえば、清水エスパルスのヴァウドが以前所属していたセアラーがミカエル獲得に興味を持っているという報道もあるし、それ以外のブラジル国内クラブにもミカエル獲得を推す声はある。

しかし、ミカエルの代理人ファブリシオ・ソウザは「正式に、書面でオファーを出してきたのは、メキシコのサンルイスと日本の清水エスパルスのみで、清水の方が良い条件を提示した」と発言している。

更に同代理人は以下のような発言もしている。

「スポルチは清水の提示した条件に惹かれなかったようだが、自分には清水のオファーは良いものに見え、金額的にも興味深かった」

「ジエゴ・ソウザとミカエルの同時起用が機能するとは思えない」

出典記事:

Sport recusa proposta do Jap縊 e do M騙ico por Mikael e empres疵io n縊 v com bons olhos poss
As propostas pelo atacante Mikael n縊 agradaram a diretoria do Le縊

更に、スポルチを追いかけるジャーナリストのYouTubeのライブ配信番組Eu Pratico SportTVを見ていたところ、「ミカエルの代理人は、スポルチのジエゴ・ソウザの獲得と海外からのオファー拒否に不快感を持っている」という説明もなされていた。


代理人は、ミカエルを移籍させたがっているという印象が持てる。

そして、スポルチにはお金が必要であるという状況から、清水エスパルスとミカエルの交渉が再開する可能性もゼロではないのかなと思う。

個人的にスポルチと、スポルチの本拠地レシフェには思い入れがある

以下記事などでも書いたように、スポルチの本拠地ペルナンブーコ州レシフェは、自分にとって思い出の地だ。

選手としてのワールドカップ出場は無理でも、ファンとしてワールドカップに来て良かった
日本代表対コートジボワールの試合の前に、レシフェに着くことができた。 レシフェの街を歩き、世界各国から集まるサッカーファンの一部に自分もなれたことで気持ちが高揚した。 まだ試合を見る前だったが、ワールドカップを観に来て良かった、と思えた。
日本vsコートジボワール 試合に負け、雨に濡れ、失望したブラジルの夜
2014年ブラジルでのワールドカップ、日本の初戦コートジボワール戦をレシフェのスタジアムで生観戦。日本の勝利への期待に胸を膨らませスタジアムに向かったが、逆転負けを喰らい、試合後は雨に濡れながら宿泊地に戻ることになり、惨めな気持ちになった話し

2014年のブラジルワールドカップで、日本代表vsコートジボワールの試合が開催されたのはレシフェで、自分はその試合を見るためにレシフェを訪問した。

日本はコートジボワールに敗れたが、レシフェの人たちは自分に優しかったし、自分はレシフェで良い思い出を作った。

そのレシフェでは、スポルチのユニフォームを着て歩く人たちの姿も多く見かけた。

そんなスポルチだが、2021年シーズンで、ミカエルが奮闘するもスポルチはブラジルの1部リーグセリエAから降格し、2022年シーズンは2部リーグのセリエBで戦うことが決まった。

スポルチにとってもミカエルの移籍交渉の扱いは重要案件だろうし、スポルチが1部リーグに復帰することを個人的には望む。

また、そもそも、清水がどこまで本気でミカエル獲得を目論んでいるのかわからないし(ミカエルに興味を示しつつ、別の選手にも当たりをつけている可能性などもある)、エスパルスがミカエルを狙っているという情報の確度もどこまで高いか自分にはわかりかねる。

また、ミカエルなど外国人を獲得するにしても清水がその予算をどれくらいに設定しているかは一人のサポーターにすぎない自分には知る由はない。

しかし、清水エスパルスの試合を見ることができないシーズンオフに、エスパルスの来季に関してあれこれ考えるのは楽しいので、引き続きエスパルスの補強情報に関し注視していきたいと思う。

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