Lの発音が苦手な日本人。
上記の話のポイントは選挙を意味するエレクション(ELECTION)のレの発音です。
多くの日本人がELECTIONの単語を発音するとERECTIONとアメリカ人には聞こえます。
ちなみに、ERECTIONの日本語訳は勃起という意味です。
スペイン語を話す場合でもElecciónとErección、イタリア語の場合でもElezioneとErezioneと、Lを日本人の訛りでRに近い音で発音する同じと同じ問題が起きます。
たとえば、「俺は・私は英語ペラペラだぜ」的アピールをする日本人は散見されるますが、そういう人のLの発音が、実のところRに近いことが多く、その人が上記ElectionようなLを含んだ単語を発するたびに、LがRに聞こえ、英語ペラペラアピールが痛々しい、ということもありえます。
かくいう自分も、Lを発音できない日本人でした。
Lを発音するときは、舌を上の前歯裏の付け根にくっつけ、その舌を上の前歯の上から下へねっとりとおろす感じで
自分は、日本人はLは発音できるけれど、Rは発音しにくく難しいというイメージを持っていました。
そのため、自分は英語の場合、Rを発音するとき、少し唇をすぼめ小さく「ゥ」を最初につけるイメージ、たとえば、Rightを発音する時はゥライトと発音するなど「R」の訓練をしていました。
しかし、Lに関しては何の意識もしていませんでした。
そんなある日、アメリカ人英語講師に「あなたのLの発音はRに聞こえる」と指摘されました。
自分はLの発音に関しては何の問題もないと思っていたから驚きました。
ReadとLead
RowとLow
これら単語を自分が発音すると、アメリカ人は首を横にふり、少し悲しげに「全てRに聞こえる」と言いました。
今まで得意げに発音していたLがRに聞こえていたと知り、ショックでした。
そして、自分はそのアメリカ人講師に正しいLの発音を教えてもらうようお願いしました。
アメリカ人は口の動きをゆっくりと見せながら、何度もLの発音を見せてくれました
そして、自分は、そのアメリカ人のマネをしようと心がけて、ひたすらLの発音の練習をしました。
しかし、アメリカ人は「Pray(祈る)に聞こえる」と回答しました。
1時間くらい、こんなやりとりをしながら何度も繰り返しLの発音を練習しました。
その結果、ついにアメリカ人に「LとRの発音の区別がついた」と言われるようになりました。
自分なりにLの発音を言語化するとLを発音するときは、舌を上の前歯裏の付け根にくっつけ、その舌を上の前歯裏の上から下へねっとりとおろす感じ、というところでしょうか。
スペイン語でも、ポルトガル語でも、イタリア語でもLの発音に意識
サッカー好きであれば、スペイン語やポルトガル語やイタリア語を学ぼうという人もいると思います。それら言語を話す際にも、Lの発音はついて回ります。
もちろん、日本人がスペイン語で「自分はバルサ対レアルのクラシコ(CLASICO)を見にスペインに来ました」と言えば、クラシコがCRASICOと聞こえたとしても、文脈からCLASICOのことだろう、と理解してくれるスペイン人は多いと思います。
けれど、冒頭の例のように日本人が何の前ぶれもなく「日本ではエレクションに深刻な問題がある」と言うと、話を聞いたアメリカ人、スペイン人、イタリア人などは相手は真意を計りかね、バイアグラを送ってくる、ということにもなりかねません。
尚、比較的外国語を話す機会が多い職業につく日本人、たとえば、日系航空会社の国際線の飛行機に搭乗する客室乗務員や、海外ビジネスに関わるビジネスパーソンなどのなかにも、このLの発音の問題を抱えている人はけっこう多いです。
そんななかLの発音を日本人としてマスターしておくと、ちょっとした違いを出せるポイントになるのでは、と思います。
Lの発音に関するおすすめ動画
尚、上の記事を書きながら、Lの発音に関する動画を探していたら、自分がまさに今書いたようなことを、とても上手に、より詳しく説明してくれているYouTubeの動画を見つけたので紹介します。
この、だいじろーさんのYouTubeチャンネルは英語の発音などを、おもしろく、そして的確に説明してくれていて、自分も時おり見ては参考にさせてもらっていますが、Lの発音に関するこの動画は初めて見ました。やはりおもしろくてタメになります。
それでは、今日はここまで。
次回は、別のテーマで外国語学習に関し描きたいと思います。
読んで頂き、ありがとうございました。
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