自分にとって思い入れのある国ペルー
自分にとって初めてできた外国人の友達はペルー人だった。
はじめての海外旅行先もペルーで、外国で初めてサッカーを見たのもペルーだった。
日本国内のペルー人コミュニティーに入り込み、短期間だがペルー人と生活をともにしたり、ペルー人オンリーのサッカーの試合に出たりしたこともある。
ペルー料理も大好きだ。
そういうこともあり、ペルーは自分にとって思い入れがある国で、そんなペルーの国籍を持つノリエガ・エリックには頑張って欲しいと個人的に思っている。
清水エスパルスの公式発表が現時点で無いため、エリックの来シーズンの去就は不明だが、どこでプレーするにせよ、エリックにとっての来シーズンが実りあるものであって欲しいと思う。もちろん、エスパルスで試合出場を重ね、飛躍してくれるのが自分にとって一番嬉しい。
そんなエリックに関し、主にペルーメディアの情報を参考にしながら、記事を書きたいと思う。
日本生まれ。幼少期にペルーに移住。名門アリアンサ・リマの下部組織へ
エリック・カルロス・ノリエガ・ロレット・デ・モーラ、苗字を先に読む日本での登録名ノリエガ・エリックは、ペルー人の両親のもと2001年に日本で生まれた。
しかし、エリックが6歳の頃、一家はペルーに引っ越し、以降ペルーで生活をする。
2010年。エリックがペルーの首都リマの地区チームでプレーをしていたところ、ペルーの名門アリアンサ・リマの目にとまり、エリックは、アリアンサ・リマの下部組織に所属することになる。
(出典:Depor.com )
アリアンサ・リマは、ペルー国内では、スポルティング・クリスタル、ウニベルシタリオと並ぶビッグクラブで、国内リーグを何度も制し、南米最強クラブを決めるコパ・リベルタドーレス本戦でもおなじみの強豪チームだ。
実際、例えば2021年のペルー1部リーグの優勝は、内田篤人とドイツ・ブンデスリーガのシャルケで一緒にプレーしたジェフェルソン・ファルファンなどを擁するアリアンサ・リマだった。
(アリアンサ・リマが2021年優勝を決めた瞬間の映像YouTube)
エリックは、名門アリアンサの2001年生まれのカテゴリーに所属し、そこで5〜6年プレーし、キャプテンもつとめた。
下の動画は、2015年にエリックがアリアンサのユニフォームを着て、ライバルのスポルティング・クリスタルの同年代のチームと試合をした後のインタビュー映像だ。
(2015年:Erick Noriega アリアンサ・リマ2001年生まれカテゴリーのインタビューYouTube)
エリックの上記動画のコメント要旨:
また、2016年、アリアンサの下部組織とは別に、学校のチーム(だと思う)で試合を終えた後の、エリックのインタビューも残っている。
(2016年:SACO OLIVERO エリックインタビューYouTube)
この上の動画では、エリックはブラジル代表のネイマールに対する憧れなどを語っている。
アリアンサでの下部組織でプレーを続けたエリックは15歳だった2016年、同年代の国内大会でもキャプテンを務め、優勝まであと一歩のところまで迫っていた。
エリックのプランとしては同大会にて、アリアンサのユニフォームを着て優勝タイトルを勝ち取ることだった。
しかし、エリックの家族は、エリックが生まれた国日本で再び生活することを決めた。そして、まだ15歳だったエリックも家族についていくことになった。
当時を振り返り、エリックはこう語っている。
名門アリアンサ下部組織のキャプテンも、来日後は苦しんだ
この上にある動画(エリックがペルーに住んでいた時代の友人と思われる男性との動画のオンライン会話)でエリックは、15歳で再来日した当時を振り返り、こう語っている。
また、上述の友人との会話の動画中で、ペルーと日本の違いに問われたエリックは日本は規律がとても高く、サッカーだけでなく、社会全体が決まりの通りに動く社会であることをなど語っている。
そして、日本ではどのポジションでプレーしているのか、ペルー時代のように中盤なのか、と問われたエリックはこう答えている。
また、エリックは、ペルーのアメリカTVヘエスパルス・ユース時代からプロ契約など日本でのプレーを通し以下の感想を述べている。
(出典:America TV)
サッカーは世界共通言語で、基本的に同じルールでプレーされる。
けれど、国によってサッカー観は異なってくる。
日本の場合、日本社会の影響が反映されたテンポでサッカーをする傾向がある。具体的にいうと、予め決めたゲームプランを守ることに重きを置き、休むことをせず勤勉に、できるだけ速いテンポでサッカーをし続ける。日本社会が秩序正しく機能するように、サッカーでもそれが功を奏することもある。
しかし、一方、自分たちの得点後、もしくは失点後、相手に押し込まれた状況など異なる場面においても、常に速く、一定のリズムでプレーすることで、ここぞの場面で力を出しきれなかったり、大事な場面で疲れてしまっていてミスを起こしたりする要因にもなる。
一方、ペルーなど南米の場合、試合の状況によってテンポを変わるし、あえてプレーを遅くすることもある。そんなサッカーに慣れた選手が、リズム・スピードが良くも悪くも速いまま続くサッカーに慣れるのは容易ではなかったと思う。
それでも、エリック的には、日本で常に頭を速く動かしプレーする習慣が付いたことは、自分のプレーの幅を広げることにつながったのだろうと自分は考える。
夢はペルー代表
ペルーの新聞エル・ボコンなどには、エリックが将来ペルー代表でプレーすることを夢見る以下のコメントが紹介されている。
(出典:El Bocón)
10代前半を、ペルーのビッグクラブであるアリアンサ・リマの下部組織でプレーし、キャプテンも務めたほどの選手だから、ペルー代表を具体的な目標として考えるのは自然なことだと思う。
エスパルスでのエリックは、外国人枠や、レギュラー陣の壁もあり試合出場は限られているところはある。けれど、日々の練習や、町田ゼルビアへのレンタル移籍、その他練習試合やカップ戦などで経験を積んでいると思うし、今後飛躍して欲しい。
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冒頭にも書いたように、自分にとってペルーは思い入れがある国だから、ペルーの選手が活躍すると、個人的に嬉しい。
2022年の去就は未発表だが、自分は今後もペルー国籍のエリックを陰ながら応援したい。
参考までに・・・ペルー料理の話
サッカーの話とは別になるが、ペルー料理はとても美味しい。
海に面したペルーは魚介類が豊富で、かつ肉も食べる。
日本や中国などからも移民を受け入れた過去があるから、多彩な食文化の影響を受けている。
それもあって、ペルーは「美食の国」として高い評価を得ている。
下に写真で紹介しているセビッチェという魚介類のマリネや、ロモ・サルタードという肉と野菜を炒めた料理など日本人の口に合う料理が多い。
更に、インカ帝国の影響を受けたと思われる名前の炭酸飲料「インカ・コーラ」も注目だ。
ペルーではコカ・コーラやペプシ・コーラを抑え、インカ・コーラがシェア・No.1の飲み物だ。
インカ・コーラとコーラがつく名称ながら、色は黄色で、味は、コカコーラやペプシと全く違う甘い味だが、日本人にも(特に子供には)飲みやすい味だと思う。
生活圏にペルー料理店があれば、エリックのことを思い出し、エリックの今後の活躍を願いながらインカ・コーラ片手にペルー料理を味わって欲しい。
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ロモ・サルタード&インカコーラ Instagram
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頑張れ、エリック!
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