ウルグアイの場所
ウルグアイは南米に位置し、ブラジルとアルゼンチンの2つの大国と国境を面しています。
位置的には日本から見て地球の反対側・真裏となります。
日本からの距離が遠いこともあり、日本からの直行便はありません。
ウルグアイ基本情報
面積: 17.6万㎢ (日本の約半分)
首都: モンテビデオ (人口の約4割がモンテビデオに集中)
言語: スペイン語 (アルゼンチンのスペイン語に近いアクセント)
通貨: ウルグアイ・ペソ(UYU)
人種: 欧州系90%、欧州系と先住民の混血8%、アフリカ系2%
宗教: カソリックが主流だが信仰の自由あり。
識字率: 約99%(南米トップ)
平均所得: US$15,000〜16,000 (150万円〜176万円@US$/JPY100-110)
日本との時差:12時間遅れ(例:日本が朝9時ならウルグアイは前日の夜9時)
ビザ: 日本パスポートの場合90日の滞在まで査証不要。
電圧: 220V (持参の家電・スマホ充電器が220V対応か要確認)
周波数: 50Hz
チップ: レストランでは請求代金の10%を目安に支払う
水道水: 首都圏等では飲用可能だが、ミネラルウォーター購入が無難。
コンセント: 日本とは異なる形状のタイプCが主流(日本はタイプA)。
(稀にタイプF タイプ I (O) タイプL の使用もあるがタイプCが主流)
ウルグアイ全般
大都会の刺激を求める人にはウルグアイは物足りないかもしれません。
けれど、リズムの早い都会の生活で疲弊した神経を癒すためにゆっくりしたい、一時期日本でも話題になったホセ・ムヒカ元大統領が語ったような人生の幸せに関して再確認したいという人には、ウルグアイは訪問先の候補として検討の余地があると思います。
物価は高いですが、古き良きヨーロッパのような雰囲気のモンテビデオの街並みを散策したり、木々や農作物が放つ緑色に囲まれた景色の道を移動して、アルゼンチン・ブラジルの富裕層が集うリゾート地プンタ・デル・エステの雰囲気に浸ったり、アルゼンチンのブエノス・アイレスまでフェリーで1時間未満の距離の世界遺産都市コロニア・デル・サクラメントなどをめぐるのはなかなか素敵な体験です。
また、ウルグアイの地方では、上の写真のように大自然のなか、ポツンと自宅や別荘を構える人もいます。
そこでは、夜になると周りに街灯もないため空に満点の星空が見えます。
その下で、親しい人たちと、アサードと言われるバーベキューを行い、炭火で焼いた肉をつまみつつ、お酒を飲んで語り合うというのも素敵な体験です。
この記事では、ウルグアイのいくつかの地域と、その土地出身のウルグアイ代表選手を紹介をしようと思います。
モンテビデオ(Montevideo)
まずは、下の動画Montevideo City Video Guideを見て頂ければと思います。
これは、ホテルや航空券の旅行サイトのエクスペディア制作の、モンテビデオ以外の土地の紹介も一部含めたモンテビデオの紹介動画です。
モンテビデオの雰囲気を良く表現している映像になっています。
<Expedia : Montevideo City Video Guide (右下の字幕or設定ボタンで日本語字幕)>
モンテビデオはウルグアイの人口の約40%が集中するウルグアイの首都です。
ウルグアイ国内においては圧倒的な大都市ですが、だからといってあくせくしているわけでなく、時間の流れはとてもゆっくりで、寛容な雰囲気を醸し出しており、ひとむかし前のヨーロッパのリゾート地という風情の街です。
モンテビデオで有名な場所として、たとえば以下のような場所があります。
エスタディオ・センテナリオ(Estadio Centenario)
1930年開催の、サッカー・ワールドカップ第一回大会の会場で、現在も当時の姿をできるだけ維持する形で使用されている。
(2021年のコパ・リベルタドーレス、コパ・スダメリカーナの決勝の決勝前に照明など一部改修中だが、1930年からの原型は残る見込み)
座席の一部はコンクリートづくりになっているなど、世界各国で起こっているスタジアムの近代化に抗うような、歴史を感じさせるスタジアムとして存在感を放っています。
尚、筆者は、以前ペニャロールの上級役員に招かれる形で、試合を終えたばかりの選手が集まるセンテナリオのロッカールームに入れてもらったことがあります。
ロッカールームもずっと昔から使い継がれていることがわかる時代を感じさせる古い作りとなっていました。
しかし、世界のビッグクラブで大金を稼いでいるウルグアイ代表選手たちが、センテナリオをホームで使用するプライドを持ってそこで着替えていると思うと、感慨深いものがありました。
尚、センテナリオスタジアムの中にはサッカーミュージアムがあり(ちなみに、センテナリオスタジアムの中には小学校も入っています)、レトロなサッカーグッズを鑑賞することができます。
ランブラ :プンタカレータス、ポシートス、カラスコ (Rambla de Montevideo : Punta Carretas, Pocitos ,Carrasco)
海といっても過言ではない大きさのラプラタ川沿いに沿って続く約24kmの道を現地の人たちはランブラと呼んでいます。
ビーチがあったり、ランニングや散歩ができるようなエリアが確保されたりしていて、モンテビデオ市民の憩いのエリアなっています。
同じ川沿いの道ですが、旧市街側からカラスコ国際空港方面に向かい、プンタ・カレータス、ポシートス、カラスコといった感じで地区が変わり、ポシートス、カラスコなどは高級エリアとみなされています。
モンテビデオ市民と一緒にこのエリアで散歩したり、ランニングをしたりするのは、とても気持ちがよくお勧めです。
プンタ・カレータス・ショッピング(Punta Carretas Shopping)
ウルグアイにあるショッピングモールの中でも、プンタ・カレータスがユニークなのは、このモールが刑務所を改装されて作られたもの、という点です。
そして、このプンタ・カレータス・ショッピングモールが刑務所だった時代、日本でも話題になったホセ・ムヒカ大統領が若かりしころ、ウルグアイの軍事独裁時代にあって、軍政に反抗し、13年間収監されていました。
今は、刑務所の面影などなく、観光客がお土産を買ったり、地元の人がショッピングを楽しんだりできる施設となっています。
下記のニュース映像には、ムヒカ前大統領が、自分が収監されていた元監獄・現ショッピングモールを(ドキュメンタリー映画の撮影の一環として)訪問する様子が映されています。
尚、ムヒカ大統領のドキュメンタリー映画は以下となります。
独立広場
色々な店が立ち並ぶ7月18日通りの起点に位置する独立広場には、アルティガス将軍の銅像があります。
ウルグアイサッカー代表が何かを成し遂げた際など、何か大きなセレモニーが開催される場合は、ここが会場になることが多いです。
この広場から西方面が、いわゆる旧市街シウダー・ビエハとなります。
日中この辺りを散歩すると気持ちがいいと思います。
(ただし、シウダー・ビエハなど、夜になると治安が悪くなる場所もあるため注意が必要です)
ソリス劇場
独立広場のすぐ近くにある有名な劇場です。
メルカード・プエルト
独立広場から散歩がてらたどり着ける距離にある有名な市場(レストランの集合体+土産物店)です。
スペイン語でメルカードは市場、プエルトは港の意味です。
港の市場という名のため、魚介類を連想しがちですが、ここに入っているレストランが提供するのは炭火で焼いた分厚いウルグアイ牛やソーセージなど肉がメインです。
こんなモンテビデオ出身の選手のひとりがレアル・マドリード所属のフェデリコ・バルベルデです。
バルベルデはFIFAの未成年移籍禁止ルールにより18歳になる前までウルグアイの強豪ペニャロールでプレーし、18歳になるとレアル・マドリードに加入しました。
ちなみに自分はバルベルデがペニャロール在籍時、エスタディオ・センテナリオでバルベルデのプレーを見る機会がありました。当時17歳くらいと若かったこともあり、途中出場でプレッシャーがかかり過ぎないよう起用されていたことを覚えています。
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コロニア県(DEPARTAMENTO DE COLONIA)
コロニア県にはコロニア・デル・サクラメントという街があり、そこの旧市街はユネスコの世界遺産に登録されています。
アルゼンチンのブエノス・アイレスからフェリーで気軽に来れることや、美しい街並みということもあり、多くの観光客が訪れます。
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尚、コロニアの中心地、コロニア・デル・サクラメントは観光地ということもあり、物価はとても高いです。
そんなコロニア県出身として、以下のような選手がいます。
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サルト県 (DEPARTAMENTO DE SALTO)
ウルグアイの北西、アルゼンチンとの国境にほど近いサルトの名物のひとつが温泉です。
ただ、温泉といっても、日本のように裸で入るわけでなく、水着でプールのように入るスタイルですが、ウルグアイの人たちは、しっかりと熱い温度のお湯のなかで、くつろいだり、プールのように遊んだりします。
下の写真は現地温泉リゾートの写真です。
リゾート・プール施設の水が、温泉、というイメージです。
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そんなサルトは、ウルグアイの偉大なツートップを生み出しています。
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マルドナード県 (Departamento de Maldonado)
マルドナード県には、南米、特にアルゼンチンやブラジルの富裕層の夏のバカンス地として有名なプンタ・デル・エステがあります。
12月から1月の南米の夏のバカンス期には、多くの観光客が訪れ、その観光収入がウルグアイの重要な財源のひとつとなっています。
そんなマルドナード県プンタ・デル・エステ出身の選手のひとりが、カリアリに在籍するナンデスです。
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リベラ県(Departamento de Rivera)
リベラはウルグアイの北、ブラジルとの国境の街として有名です。
国境の街といっても、特に入国審査はありません。
上のストリートビューのイメージのようにウルグアイとブラジルは陸続きのため、日本で近所のスーパーに買い物に行くかのように自由に行き来ができます。
道路の中央半分からこっち側がウルグアイ、半分から向こう側がブラジル、という感じのため、リベラのウルグアイ人たちがブラジルのスーパーに買い物に行ったり、ブラジル人がウルグアイのリベラに買い物に来たりと、両国の人たちが自由に行き気ができる状態です。
そのため、リベラの人たちはポルトガル語を他のウルグアイの都市の人たちよりも理解すると言われています。
(土地柄、ポルトガル語ポルトゥゲスとスペイン語エスパニョールが混ざった、いわゆるポルトニョールが良く使われます)
FCバルセロナに所属のアラウホは、そんなリベラ出身の選手のうちのひとりです。
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リオ・ネグロ県(Departamento de Rio Negro)
リオ・ネグロ県には、アルゼンチンの国境都市グアレグアイチュにほど近いウルグアイの街、フライ・ベントスがあります。
フライ・ベントスにはユネスコの世界遺産に登録された食肉工場跡があります。
このフライ・ベントスの食肉工場は世界中に加工肉を輸出していたという歴史があります。
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また、同県には、欧州資本により世界最大規模のパルプ工場が建設されましたが、この工場はアルゼンチンとウルグアイの国境に流れるウルグアイ川に工場の水を排出するとあって、川の対岸のアルゼンチン側が猛烈に抗議するということがありました。
ウルグアイにある工場は、厳密な管理と分析のもと工場の排水に有害物質は確認されていない旨を主張していますが、川の対岸のアルゼンチン側は引き続き懸念を表明し、ウルグアイ・アルゼンチン間の政治問題へと発展しました。
そんなリオ・ネグロ県出身選手の一人が、フィオレンティーナ所属のトレイラです。
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カネロネス県(Departamento de Canelones)
恐縮ながら自分はカネロネスに関する知識は持ち合わせていないのですが、調べてみるとワイン用のブドウなど農業が盛んなようです。
カネロネス出身の選手には、ヒメネスやマティアス・ビーニャなどがいます。
ふたりとも、カネロネス県内の人口4,000人前後の小さな町出身ですが、今やアトレィコ・マドリードやASローマの選手として世界に羽ばたいています。
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以上、何人かのウルグアイ代表選手と、その出身地を紹介させて頂きました。
読んで頂き、ありがとうございました。
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