サントス会長マルセロ・ティシェイラが番組に出演
ブラジル名門サントスのマルセロ・テシェイラ会長は2024年12月13日夜(日本時間14日)、ブラジルの番組『エスポルチ・ポル・エスポルチ』に出演。今季清水エスパルスで活躍したブラジル人FWルーカス・ブラガの母国復帰を示唆した。
現在28歳のルーカス・ブラガは2024年1月にサントスから清水エスパルスに年末までの期限付きで加入。公式戦36試合に出場し8ゴールを記録した。
ルーカス・ブラガはサントスの選手として公式戦199試合に出場し18ゴール12アシストを記録。南米最強クラブを決めるコパ・リベルタドーレスでもサントスが準優勝を果たした2020年大会の準決勝ボカ・ジュニオルス戦でゴールを決めるなど、ペレやネイマールを輩出したクラブで主力として活躍してきた。にも関わらず、同選手に対するサントスサポーターからの評価は不当に低かった。
しかし、清水エスパルスに加入するとドリブルの仕掛けや気の利いたプレーを披露し、大事な場面でゴールも記録。チームの明治安田J2リーグ優勝に大きく貢献し、オレンジサポーターから愛された。
そんなルーカス・ブラガをめぐっては、ブラジルの『グローボ・エスポルチ』など複数メディアが来季のサントス復帰を示唆する記事を掲載。また、最近になり『スポニチ』からセレッソ大阪に所属していたブラジル人MFカピシャーバが清水エスパルスに加入濃厚という報道が出ていたことから、ルーカス・ブラガ退団の可能性は高いという雰囲気があった。
<<Globo Esporte2024年12月4日 ルーカス・ブラガは2025年のサントスの一員>>
ルーカス・ブラガとサントスの契約は2026年4月までとなっており、清水エスパルスが2025年も同選手を保有する場合(サントスがレンタルの延長を許可しない限り)サントスに移籍金を支払う必要がある。
そんななか同選手の保有権を持つサントスのテシェイラ会長は番組で「ルーカス・ブラガは日本から(サントスに)戻ってくる。驚きだった。なぜなら、清水エスパルスは買取オプションの権利を行使すると想像していたから。彼は日本でとても良かった。11か12ゴールを挙げたと思う(実際にはスタッド・ランスとの親善試合を含め10ゴール)」と、清水エスパルスが買取オプションを行使しない(移籍金を払わない)ことを決断し、同選手がサントスに復帰することを示唆した。
<<サントスの会長がルーカス・ブラガについて語る場面の動画/1時間25分24秒頃から言及開始/再生ボタンを押すとその場面から再生されるよう設定済>>
ルーカス・ブラガはサントスという名門に所属し、南米のビッグクラブとの試合にも数多く出場してきた。そのため、J1でも十分活躍できる可能性はある。
一方、『スポニチ』報道のように清水エスパルスがカピシャーバを獲得するのであれば、静岡県のJ1クラブは円安の影響もあり安くはないであろう(一部報道では2億円かそれ以上)金額が完全移籍での買い取りに必要な2024年の背番号「11」でなく、セレッソ大阪との契約が今季末で実質満了(『Transfermarkt』参照)と推定され移籍金ゼロで獲得可能となり、J1での実績があるブラジル人を選択したことになる。
(世界水準から見ると、ルーカス・ブラガ級の選手の移籍金が2億円というのは高すぎではないと思うが、Jリーグの予算規模や円安を考えると容易な額でない側面もあると推察)
試合の流れに応じて複数ポジションをこなし、性格も真面目な印象があり、かつ清水エスパルスのJ1昇格に大きく貢献したルーカス・ブラガ。奥さんと子供も日本の生活を満喫していた。そんなルーカス・ブラガ家がブラジルに戻ってしまうのは寂しい気もする。
しかしながら、クラブはビジネス的側面から予算など現実的な部分を考慮する必要もある。
ルーカス・ブラガの去就を含め、清水エスパルスの来季の編成がどうなるか、引き続き気になって仕方がない。
<<ルーカス・ブラガのX>>
CHAMPIONS!!! 🏆🥳 pic.twitter.com/7sDxQ3Kbk3
— Lucas Braga (@olucasbraga) November 3, 2024
素晴らしいパーティー、本当にありがとう pic.twitter.com/jwt2LSBkIy
— Lucas Braga (@olucasbraga) June 9, 2024
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