ブラジルメディアの『オ・グローボ』、『TNTスポーツ』などは、サウジアラビアのアル・ヒラルがアルゼンチン人指揮官ラモン・ディアス氏を新監督候補として検討していると報じた。
1993年に開幕したJリーグで横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)のFWとして活躍したラモン・ディアスは、同年に28ゴールを挙げてJリーグ初代得点王に輝いた。
現役引退後は指導者として、南米やサウジアラビアなど中東のクラブチームやパラグアイ代表などを指揮し、2023年7月中旬にヴァスコ・ダ・ガマの監督に就任。当時、20チーム中19位と低迷し、降格濃厚と見られていたヴァスコの残留を達成。さらに2024年7月中旬にはコリンチャンスの監督に就任すると、降格圏に低迷していた名門をコパ・スダメリカーナ出場圏まで浮上させ、2025年上旬に開催されたサンパウロ州選手権ではチームを優勝に導いた。
しかし、その後開催された、ブラジレイラオン・セリエA(ブラジル全国選手権1部)では開幕からの4節で1勝2敗1分とスロースタートとなると、クラブは早々に同監督を解任した。
アル・ヒラルはAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)準決勝で敗退後の5月2日にポルトガル人指揮官ジョルジェ・ジェズス監督を解任。そして、後任候補の一人と考えられているのが、2016年から2018年と2022年から2023年の2度にわたり監督を務め、サウジアラビアの国内リーグとカップ戦でそれぞれ2回優勝を果たし、同クラブのサポーターから愛されていた現在フリーのラモン・ディアスだという。
しかし、ラモン・ディアスは最近になりサントスからの照会を受けたが、休養のため無期限に活動を停止する意向を示している。また、ラモン・ディアスの右腕として活動してきた息子のエミリアーノ・ディアスは、父親が今シーズン指揮をとらない場合、エミリアーノが監督としてのキャリアを始めるつもりだと言及。
コパ・リベルタドーレス、サウジアラビア、アルゼンチン、ブラジルで合計14のタイトルを勝ち取る一方、ブラジルの名門を残留から救うという経験もしているJ初代得点王の去就はどうなるのだろうか。
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