Tribune de Geneve電子版
2022年1月22日付Tribune de Geneve電子版に清水エスパルスのベンジャミン・コロリのショートインタビュー付き記事が掲載された。
このインタビューにて、コロリは日本で受けた印象などを語っている。
その記事のおおよその内容を紹介したい。
ベンジャミン・コロリ、自らを魅了する文化に身を置く
6ヶ月前から日本の清水エスパルスでプレーするコロリが、漫画、伝統、敬意に満ちた生活を語る。
日本に来るまでコロリは一貫してスイスでキャリアを築いてきた。
スイス・スーパーリーグの中でも最も創造的で攻撃的な選手の一人だったコロリは、2021年7月に海外から、コロリいわく「拒否することができないオファー」を受けた。
それは東京から180km離れた人口70万人の静岡市を本拠地とする清水エスパルスからのものだった。
6ヶ月間、異なるサッカーに身を置いたコロリは「(日本のサッカーは)もっと技術的で、もっと速く、そしてもっと日本文化特有の禅(ゼン)に満ちたもの」と表現する。
清水エスパルスのミッドフィルダーのコロリは言う。
「毎試合後はロッカールームにもどる前に行う決まりごとがある。
まず列を作って観客、そして審判に向かって挨拶をする。それは他人に対する尊敬を示すための行動だ。このことに関し、不満を言う人はいないよ。サポーターたちは素晴らしく、尊敬に値する存在で、凄まじい愛情を示してくれるんだ」
更にコロリは言う。
コロナ対策で観客制限が設けられた日本平スタジアムに関してもコロリは語る。
「スタジアムから、富士山が見えるんだ。とても素晴らしいよ」
昨シーズンは14位で終わり、2月19日のコンサドーレ札幌戦で開幕する2022年シーズンのJリーグに関してコロリは語る。
「降格の危機もあったけど、動揺する人はいなかった。こういう場合、スイスだとクラブ上層部がチームをナーバスにさせることもあるけどね。
また、ここはトレーニングの設備も良く、全てが素晴らしい。そしてみんなプロフェッショナルだ。
日本文化は僕を魅了しているし、常に多くのことに僕は興味を惹かれている。
自分はスイスはとてもきちっとした国だと思っていた。
けれど、日本はもっときちっとしているんだ。例えば、日本で新幹線の到着が1分でも送れようものなら、その遅れに対しあれこれ調査が始まるだろう。
また、ブラジル人が多い外国人選手としての役割を彼はこう語る。
「外国人選手はより多くのものを求められている。流れを変えるのも自分の役割だ」
昨シーズンは怪我の影響で出場機会が限られた彼は、怪我からの早期復活を目指している。
コロリは言う。「ここでは全員がチャンピオンを目指しているんだ。上位に争いができれば素晴らしいだろう」
昨年すでに日本の在留資格を取得済みのため、コロナ禍であっても日本に再入国し静岡へ戻ることができたコロリは自らの日本再入国に関しこう語った。
「日本入国に関し自分には特別に厳しい制限はなかった。そのため、ジョコビッチがオーストラリアで抱えたようなトラブルはなかったよ。隔離期間が終われば、(一部の国であるような)外出許可証提示のようなものもなく、普通に生活をすることができるんだ」
感想 鹿児島キャンプに合流済みのコロリの今シーズンの活躍を願う
昨年コロリは、ヨーロッパのバカンス期間に、シーズン途中の日本へ移籍したとあって、コンディションなど色々な難しさがあったと推察する。
しかし、今シーズンはすでに鹿児島キャンプに合流し昨年よりは日本に慣れていると思われる。
清水エスパルスを応援する身としては、2022年コロリが清水で活躍してくれることを心の底から願うばかりだ。
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