2026年10月10日

ヤマルの運命を変えた一通のメール! 逸材を発掘した元バルサスカウトは元アルビレックス新潟コーチのオスカル…現在はデポルのコーチに

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ラミン・ヤマル(左)・オスカル・エルナンデス氏(右)

バルセロナとスペイン代表で活躍するFWラミン・ヤマル(19)。世界的スターへと成長した若き天才のキャリアの出発点には、あるスカウトが送った一通の電子メールがあった。スペイン紙『La Opinión A Coruña』が9月30日に報じている。

そのメールを送ったのは、現在デポルティーボ・ラ・コルーニャでアシスタントコーチを務めるオスカル・エルナンデス氏。かつてバルセロナの育成組織でスカウトを担当し、当時6歳だったヤマルの才能を見いだした人物の一人だ。

 

◼️運命の出会いは2014年にさかのぼる。

 

当時、地元クラブのラ・トレタに所属していたヤマルは、本来の年齢カテゴリーより一つ上のチームでプレーしていた。その姿を視察したバルセロナのスカウト2人のうちの一人が、オスカル氏だった。

 

左利きの少年が持つ並外れた才能を目の当たりにした同氏は、すぐさまクラブの育成部門の責任者に連絡。ヤマルを入団テストに招くよう求めた。

 

しかし、そこには時間との戦いがあった。

 

当時、ヤマルが所属していたラ・トレタは、バルセロナの宿敵エスパニョールとの提携契約締結を控えていた。エスパニョールもヤマルの才能に注目しており、対応が遅れれば、将来のスター選手をライバルクラブに奪われる可能性があったのだ。

 

2025年にスペインのメディア『Jijantes』が公開した当時の電子メールには、2007年生まれのヤマルを「今週中にテストする必要がある」との趣旨の内容が記されていた。その理由として、ラ・トレタがエスパニョールとの提携を予定していることが挙げられていたという。

 

ところが、肝心のヤマルは当時、家族とともに国外に滞在していた。メールには「遅くとも2週間以内には戻ってくる」との説明も添えられていた。

 

オスカル氏は、ラ・トレタの会長およびコーディネーターと協議。ヤマルの帰国後にバルセロナの入団テストを実施し、クラブから正式な招待状を送ることで合意した。

 

こうしてヤマルはバルセロナの育成組織「ラ・マシア」への扉を開くことになる。

 

もし、エルナンデス氏がすぐに行動を起こしていなければ、ヤマルがエスパニョールのユニフォームを着ていた可能性もあった。スペインサッカーの未来を左右したとも言える、知られざる獲得劇だった。

 

◼️そして12年後、ヤマルを発掘したスカウトは、意外な場所で指導者としてのキャリアを続けている。

 

エルナンデス氏は2006年から2017年までバルセロナに在籍。指導者、スカウト、コーディネーター、テクニカルディレクターなど、育成部門のさまざまな役職を歴任した。

 

バルセロナを離れた後は、日本のアルビレックス新潟でも活動。さらに、ハビエル・マスチェラーノ氏が率いたアルゼンチンU-20代表でアシスタントを務めたほか、ジローナやシティ・フットボール・グループの国際スカウト業務にも携わった。

 

◼️アルビレックス新潟時代のオスカル氏

その後、アトレティコ・マドリードの元主将ガビ氏のスタッフとしてヘタフェやレアル・サラゴサで活動し、2025年6月にデポルティーボのコーチングスタッフに加入。現在はアントニオ・イダルゴ監督の下、イグナシ・サラフランカ氏とともにチームを支えている。

 

そして今年11月、かつてのスカウトと教え子ではないものの、その才能を発掘した少年が再会する機会が訪れる。

 

デポルティーボは11月29日の週末、ホームのリアソールでバルセロナを迎える予定となっている。

 

12年前、ひとりの少年を獲得するために送られた一通のメール。そこで始まった物語は、スペイン代表のスターとなったヤマルと、その才能を誰よりも早く見抜いたスカウトが再び同じピッチに立つ、新たな一章を迎えようとしている。

 

 

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